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怠惰な日々

小さな命を守りたい!

一匹でも犬・ねこを救う会
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2014 信州岩波講座の聴講 

須坂メセナホールで開かれた信州岩波講座2014
講座Ⅱ 講演はアーサー・ビナードさん(詩人)
『広告と文学どっちが好き?』

ビナードさんが日本語と出会ったお話から始まり、世界を見るのは言葉のレンズであって
どの言語(言葉のレンズ)で見るかによって見方が違うこと、私たちは日本語のメガネを
かけて世界を見ていることを忘れてはならない。しかし言葉の違いはあったとしても
人間の考えることは、たいてい同じだとも。
そういう中で、ビナードさんは、広島で原爆で被爆した方のお話を聞いたとき、ピカッ、
ピカドンという言葉とそれが原爆を指していると初めてわかったとき、言葉には立ち位置が
あることがわかったそうです。

アメリカでは、原爆は「Atomic Bomb」「Nuclear Weapon」と言うのですが
これは作った側の意味がある言葉で、「ピカッ」「ピカドン」は広島の人が体験から
作った言葉であり、言葉を選ぶだけで、どこに立っているかがわかると言われました。

         アーサービナード8月30日
             アーサー・ビナードさん
アメリカの教育では、広島・長崎への原子爆弾投下は、戦争を早く終わらせるために
人命を重んじてやむを得ず2発投下したと教えられ、歴史の定説を疑うこともなかった
そうです。しかし「やむを得ず」だったら2発じゃなくて1発じゃなかったのか?
原子爆弾について調べて、広島はウラン原爆で長崎はプルトニウム原爆であったことを
知り「やむを得ずではなかった」と。ウソを教えられたと当時の先生を恨んだそうです。

戦争末期、全国各地に空襲で落とされた焼夷弾は、1945年から20年後のベトナム戦争で
「napalm bomb(ナパーム弾)」と言われて使用された。
朝鮮戦争では、当時最新のナパーム弾は日本で使われた焼夷弾の2倍、ベトナム戦争では
朝鮮戦争の10倍が使われたそうです。
同じモノなのに、焼夷弾というと空襲で使われたことを思い起こさせ、マイナスイメージがあり
いろいろと不味いので、名称をカタカナ語にして意味をわからなくしてしまった。
ビナードさんは、焼夷弾とナパーム弾がつながったときに、言葉のペテンに気づいたと言われました。
日本は朝鮮戦争(1950年から53年)で米軍に対し、物資補給の支援や戦車などの補修を請け負い
(朝鮮特需)景気が拡大していき、戦争とは無縁であるかのように思わされてきた国民。
そして戦後日本は、「原発推進・核の持ち込み・歴史のごまかし」が、大手マスコミの広告の力により
行われ、今も続いている。
なるほど・・そうだよねぇ。

       アーサービナード8月30日1      
アベノミクスをアベコベノミクスと呼び、なんで暴走を止められないか?
話す言葉が、立ち位置が入っていることに気づかないように作られていると言います。
平和と相容れない本質を包み隠して積極的平和主義と言い、正反対の意味をパッケージ
して絶対的平和を謳うコマーシャルで、実は米軍の下請け孫請けになることだと。
軍隊が市民を守った歴史はなく、実例があったら見せてもらいたい。
ペンタゴンが守るのは米国であって、日本の国民の命と暮らしを守るということよりも、
この列島を、どう支配するかを考えている。
沖縄を例えて、米軍基地の中にある沖縄という言い方をするが、日本全体も同じである。
そして今、辺野古で起きていること。
大手マスコミは、必ず普天間基地の「移設」と書くが、移設ではなく新基地建設であり、
広島・長崎を止めることはできなかったが、今なら辺野古を止めることができる。
ジュゴンはどうなるの?ジュゴンの食べる藻は?サンゴは?
屋久島の森全部を伐採すると言われれば想像できるが、海だからわからない。
テレビからの情報だと、もう止められないと思うかもしれないが、辺野古に行けば
まだ止められるとわかると、先週まで辺野古に行かれていたビナードさんの言葉。
辺野古に新基地が建設されれば、日本全土でも同じことが起こりうると話します。
日本列島、不沈空母化ですね。

広告と文学は同じ技法でありながら、広告は要らないものを買わせるが、
文学は見えないものを見せ、新しい発見をさせる。手渡すことができると。
広告の実例を見つけて、広告の裏側にある本質を見抜く力をつけなければ
ならないと言い、例えば原発の事故後、頻繁に使われた「再稼働」は、昨年の
夏以降、使われなくなったが「運転再開」という言葉に置き換えられて登場した
そうです。
電車が事故で動かない・・しばらくすると「運転再開」のアナウンスが流れホッとする。
つまりこの安心感が、原発再稼働よりも運転再開と言うほうが安心させて思考停止状況を
作るというお話は目からウロコでした。
ビナードさんの、言葉に対する感覚の鋭さを少しでも持つ努力をしなきゃと思います。

    アーサービナード著書8月30日
    
考えてみれば、私の幼稚園時代、朝のテレビは「ポパイ」が流れ、ポパイを見てから
幼稚園に走って行きました。
そして「トムとジェリー」「名犬ラッシー」とアメリカ漬けでした。完全テレビっ子。
おとうさんは「名犬ラッシー」「サンダーバード」が大好きだったって。
憧れのアメリカ〜って洗脳されてきました。私たち。 今はワイドショーのほうが罪深いかも。
敗戦後の日本をどう支配するかを、米国は長期戦略で計画してきているんですよね。
その中に、日本人を無力化することが含まれているんだと思います。
テレビのCMも番組も、全部広告だと思えば、納得することばかり。目覚めましょ!
ビナードさんのお話は尽きることがなく、次から次へと言葉があふれます。
あふれる言葉を、ひろい集めて心の中にしっかりおさめたステキな時間でした。
誘ってくれた友人に感謝。そして須坂まで往復の運転のおとうさんに感謝。
みんなありがとう!
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